切迫早産・早産とは?胎児へのリスクや入院になった場合は?原因や症状についても
こんにちは。
サクラです。
今回は、前回と少し似ていますが早産についてのお話です。
早産を引き起こす原因のほとんどは、流産が赤ちゃん側だったのに対し、こちらはお母さん本人に原因がある場合が多いです。
実際、私が子宮頸管無力症の手術を受けた時、同室にいた切迫早産の妊婦さんのお話も交えてご紹介していこうと思います。
早産・切迫早産と症状
基本的に、胎児が外に出てきても大丈夫な時期を「正期産」と呼び、妊娠週数でいうと37週0日~41週6日(妊娠10か月)にあたります。
それよりも前に胎児が外に出てしまった場合を流産、早産といい、22週以降を早産と定義しています。
その中で、切迫早産というのは、今にも早産が起こってもおかしくない、という状態をさします。
症状
どういった症状がみられるかというと、水っぽいおりものが出たり尿漏れをしている感覚になる「破水」や、定期的に、規則正しくやってくるお腹の張り(子宮収縮)、子宮頸管が短くなる、などです。
子宮頸管が短くなっている場合、緊急手術(子宮頸管縫縮術)を受けると防げる場合がありますが、手遅れになると子宮口が開き、胎児がおりてきてそのまま出産ということになる可能性もあります。
子宮頸管無力症について詳しくは、過去の記事で詳しく紹介しているので参考までにご覧ください。
また、破水した場合、陣痛が起こったり細菌感染が起こったり、羊水の減少が原因で胎児が圧迫されたりと、とても危険な状態となってしまいます。
破水が起こったら、細菌感染を防ぐためにシャワーは浴びず、すぐに病院に連絡をしましょう。
早産・切迫早産でのリスク
実際、早産が起こるのは約5%といわれていますが、切迫早産になる人は意外と多いのです。
また、一度早産を経験した人や、子宮頸管無力症の人は次の妊娠でも早産を起こしやすいと言われているので、主治医から早い段階で切迫早産と診断されたり、それなりの対応をしてもらうこととなります。
また、切迫早産の場合はとにかく安静にすることで胎児をできるだけ長く子宮内にとどめることもできますが、早産だった場合、まだ胎児のからだの機能が未熟なため、生命の危険や障害、合併症を引き起こす可能性もあります。
さらに、早く生まれるほど、死亡率は高く、体重も低体重児となりとても危険な状態に陥ってしまいます。
一般的に、34週以降の早産であれば、正期産の子と同じように生きることは現代医療のおかげで可能となってきていますが、22週で生まれた場合は、最悪死を覚悟しないといけないかもしれません。
切迫早産の入院生活
切迫早産と診断された場合、医師の判断によっては入院となったり、自宅での完全絶対安静になったりすることがほとんどです。
自宅での絶対安静は、とにかく動かないことです。動いていいのはシャワーとトイレくらいで他のことは一切しません。もちろん、医師が診断書を書いてくれるので仕事をしている人はそれを提出し、仕事を休む、ということになります。
入院は結構暇
入院生活は、慣れるまで少し苦痛かもしれません。
良く言えば、何もしなくても看護師さんが面倒を見てくれますし、バランスの良い食事も朝昼晩出ますし、妊婦さんはちょっとしたおやつも出ます。毎日胎児の心拍を確認してくれてNST(ノンストレステスト)の実施や張りの確認をしてくれ、24時間張り止めの点滴をしているので基本切迫早産がさらに進行することはあまりありません。
しかし、とにかく暇です。病院はカフェではないのでWi-Fiはとんでいませんし、24時間点滴につながれているので移動もシャワーもトイレも不便です。もちろん、切迫早産の場合は売店に行くのもよくないです。
私が子宮頸管縫縮術を受けて1週間強入院していた時、同室の3名の妊婦さんはみんな切迫早産での入院でした。
話を聞く限り、もうかれこれ3,4か月ここで過ごしている、という人もいました。退院はほとんどの人が臨月に入る36週頃で、私と同じ手術を緊急で受けたという妊婦さんも36週で退院されました。
日中はすることがないので、私は持ち込んだポケットWi-Fiを利用してYouTubeを見たり友達とLINEしたりしていました。そして、たびたび看護師さんがバイタルチェックをしに来るのでそれに従うだけ。
夜は、主人が面会にきてくれたので1時間ほど別室で雑談をし、帰った後はテレビを少し見て夜のバイタルチェックが終わったら22時には即寝る、という生活を送っていました。
バイタルチェックは、検温と血圧測定、胎児の心拍確認やお通じの確認、妊婦は曜日によっては体重もはかって報告もしていました。
慣れるといいですが、最初のうちは暇すぎて気が狂いそうでした(笑)
原因
さて、どういったことが原因で早産・切迫早産を引き起こすかというと、主に母体側の原因がほとんどです。
例えば、産道で細菌感染が確認されたり、子宮頸管が短くなったり、炎症を起こしたりと様々です。
私が妊婦健診に行ったとき、何やらとてもバタバタしているようでだいぶ遅れて診察に呼ばれましたが先生から「23週で細菌感染による早産で妊婦が運ばれてきた」ということを聞きました。
子宮頸管が短くなるのは体質であることがほとんどですが、炎症などはクラミジアなど、性感染症を患っている状態だと起こることもあるので膣内を清潔に保ち、病気は早く治しておくことを強く勧めます。
いずれにせよ、なんらかの兆候が見られた場合は迷わずかかりつけの産婦人科に連絡をし、指示を待ってください。ネット記事を読んで安心して、自己判断をするなどは決してしないでください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
切迫早産の場合は、早めに処置をすることで早産を免れることができる可能性が高いですが、早産となったらあとは子供の生命力にかけるしかなくなります。
どうか自分で安易に判断を下すのではなく、少しでもおかしいな、と思えば、産婦人科に連絡してください。その決断があるかないかで、子供の命を左右することになるかもしれません。